副住職コラム⑥〜なぜお彼岸を勤めるのか——私にかけられた願いを聞くご縁として〜

お彼岸の意義について

今年もお彼岸の時期が近づいてまいりました。

春分・秋分の頃になると、「お彼岸ですね」と声をかけ合い、お墓参りに向かわれる方も多いと思います。
季節の節目として、暮らしの中にすっかり根づいている行事です。

けれども、あらためて考えてみると、私たちはなぜお彼岸を勤めるのでしょうか。

お彼岸という言葉は、もともと仏教で「彼岸(ひがん)」――向こう岸を意味します。
迷い多いこの人間の世界を「此岸(しがん)」、そこから渡った“向こう岸”を「彼岸」と呼びます。

では、その向こう岸には何があるのでしょうか。
この問いの中に、お彼岸の大きな意義が込められています。

浄土真宗では、その向こう岸を阿弥陀様の極楽浄土といただきます。


阿弥陀さまは、迷いの中にある私たちを放っておくことなく、浄土へ生まれさせようと本願を起こしてくださいました。


ですからお彼岸は、彼岸として開かれた浄土と、そこへ私を導こうとしてくださる仏さまの願いを聞かせていただくご縁なのです。


「私の願いを聞いてもらう」のではなく、「私にかけられた願いを聞く」ご縁として

突然ですが、皆さまは願い事はお好きでしょうか?

おそらく多くの方が好きだと思います。
私も好きです。

「宝くじ高額当選しますように」
「大きな病気もなく過ごせますように」
「好きなスポーツチームが勝てますように」
「志望校に合格できますように」

私たちは、それぞれにたくさんの願いを抱いて生きています。

そして、ときどきこんなご質問をいただきます。

「お彼岸にお願い事をすると、願いが叶うのですよね」と。

今はネットで多くの方が発信されていて、「お彼岸にこうやってお参りすると運気が上がる!」みたいな記事が散見されます。

しかし、お彼岸の本来の意味から考えてみても、そのようなスピリチュアルな効果はありません。

私達、浄土真宗のご本尊である阿弥陀如来様は、私たちの願い事を思いどおりに叶えてくださる仏さまではありません。

阿弥陀様に「志望校に合格できますように」とお願いしても、
「受かるときは受かるし、落ちるときは落ちる」とおっしゃるかもしれません。

「好きなスポーツチームが勝てますように」とお願いしても、
「勝つときは勝つし、負けるときは負ける」とおっしゃるかもしれません。

こうしたお話を聞くと、少しがっかりされるかもしれません。

では、お彼岸とは、浄土真宗とは何なのでしょうか。


ここで大切になるのが、「矢印が違う」ということです。

私たちは、「私 → 仏さま」へ願いを投げる矢印を想像しがちです。
けれども、浄土真宗が見つめるのは、むしろその逆で「仏さま → 私」です。

「仏さまが、私を願ってくださっている。」
その願いを聞いていくこと――それが、浄土真宗のお参りの要です。


「あなたを必ず救う」
「あなたを見捨てない」
阿弥陀さまは、そのような願いをもって、私たちを浄土へ生まれさせようとしてくださっています。

しかし、私たち人間というのは、自分の願いには敏感ですが、自分にかけられた願いには気づきにくい生き物なのかもしれません。

けれども、自分では気づいていないだけで、私たちにはすでにたくさんの願いがかけられています。


上京した娘さんを思うお母さまの話

先月、あるご門徒様のお宅へご法事のお参りにうかがったときのことです。

そのご家庭には一人娘さんがおられ、その方は昨年の四月、大学進学を機に東京へ行かれたそうです。


娘さんは東京での大学生活を楽しく送っておられるとのことでしたが、

お母さまは毎日、娘さんのことが気がかりでならないとおっしゃっていました。

「この前も、『あまり夜遅くまで遊んではだめだよ』と電話したら、娘に『心配しすぎだよ』と怒られてしまってね。
一度怒られたので、今では電話も控えているのですが、東京では物騒な事件も多いので、本当に心配なんです。
心配で、毎日のように東京のニュースをインターネットで調べています。
今では名古屋より先に、東京の天気予報を見るくらいなんですよ。」

そんなお話を聞かせていただきながら、私は深く考えさせられました。

娘さんの側からすれば、東京での新しい生活に一生懸命なのだと思います。
勉強もあり、友人とのつきあいもあり、毎日を懸命に生きておられる。


だからこそ、お母さまがどれほど自分のことを気にかけておられるか、なかなか気づきにくいのかもしれません。

けれども、お母さまの側からすれば違います。
「危ない目に遭っていないか」
「無理をしていないか」
そうしたことを、いつも心にかけておられるのです。

私はこのお母さまのお姿に、阿弥陀様の私たちへのお心を重ねずにはおれませんでした。

阿弥陀様もまた、私たちを見捨てることなく、放っておくことなく、常に願いをかけてくださっています。
「あなたを必ず救う」
「あなたを見捨てない」
そうした大きな願いを、すでに私たち一人ひとりに向けてくださっています。

けれども私たちは、その願いにすぐ気づけるわけではありません。


娘さんが、自分に向けられているお母さまの深い思いにすぐには気づきにくいように、
私たちもまた、日々の暮らしに追われ、自分の願いや都合に心を奪われて、阿弥陀さまからかけられている願いを見失ってしまいがちです。

自分が何を願っているかは、よく分かります。
けれども、自分がどれほど願われているかは、案外見えていない。
そこに、私たち人間の姿があるのではないでしょうか。

だからこそ、お彼岸をご縁に、私にかけられた願いを聞かせていただきましょう。


お母さまが娘さんを案じるように、阿弥陀さまもまた「あなたを放っておけない」というお心をもって、常に私たちに願いをかけてくださっています。


このお彼岸を、自分にかけられた願いを聞かせていただく、大切なご縁として、お参りして参りましょう。


※もし「こんなテーマで取り上げてほしい」「この疑問について聞いてみたい」といったリクエストがありましたら、ぜひ公式LINEにお寄せください。
皆さまの声を参考にしながら、少しでも安心や学びにつながる記事をお届けしてまいります。


最後までお読み頂きありがとうございました。
また今後ともよろしくお願い致します。

善光寺 副住職

2026年度春季永代経のご案内

善光寺門信徒の皆様へ



いつも大変お世話になっております。
善光寺副住職でございます。

本日は皆様に来月善光寺にて執り行う「春季永代経」という行事のご案内をさせて頂きます。

■ 日時:
4月14日(火)10:00~12:00

■ 会場:善光寺本堂

■ 内容:
1. 春季永代経法要
2. 特別法話  講師:葭田誓子師(大阪教区 島中南組 明教寺)

■ その他:
1.駐車場は可能な限り第一駐車場、第二駐車場をご利用ください。
2.お昼御斎はお持ち帰りとさせて頂きます。
3.どなたでもお参り頂けましたら幸いです。


※駐車場の詳細な場所につきましては以下のURLからPDFをご覧ください。

https://zenkoji-nagoya.com/wp-content/themes/otera/assets/map.pdf



「永代経」とは、
宗祖親鸞聖人をはじめとする先達から継承された浄土真宗のみ教えを私たちが頂き、
そして次世代へと相続していくための重要な法要です。

ご都合の合う方は是非お参りいただけましたら幸いです。

そして今回は大きな変更点がございます。

ここ数年の永代経は、住職と私でご法話を担当しておりましたが、
今回は大阪よりご講師をお招きする運びとなりました。

今回お越し頂く葭田先生は、
本願寺派布教使として全国でご活躍されており、
私自身、先生のご法話をお聴聞して心から感動いたしました。

「ぜひ善光寺にお越し頂き先生のご法話を賜りたい」
そう思い、大阪まで伺い、お願いをしてご快諾いただいた次第です。

是非、善光寺門信徒の皆様にも先生のご法話をお聞き頂けましたら幸いです。

先生のお話しは、自然と引き込まれ、仏さまの教えが深く心に染み渡ります。

※参考として、別院さんでのご法話の様子も掲載させて頂きます。

ご都合の合う方は是非お参りいただけましたら幸いです。

ご質問やご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

皆様のご参拝を心よりお待ち申し上げております。

合掌

善光寺

年始のご挨拶 今年度年忌表のご案内

年始のご挨拶

善光寺門信徒の皆様へ

お世話になっております。
善光寺副住職でございます。



旧年中は、法要・行事をはじめ、さまざまなご縁を通して当寺をお支えいただき、誠にありがとうございました。


心より感謝申し上げます。


本年も、皆さま一人ひとりの歩みに寄り添い、心を静かに整える場としてのお寺の役割を大切にしてまいりたいと思っております。

日々の暮らしの中では、忙しさに追われ、立ち止まって手を合わせる時間を持つことが難しいこともあるかと思います。


だからこそ、法要や行事などといった節目は、あらためて大切な方を偲び、いのちのつながりを感じる機会となります。

本年も、皆さまが安心してお参りいただけるよう、丁寧なお勤めを心がけてまいります。


本年も変わらぬご縁を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


年忌表についてのご案内

下記に年忌表を添付させて頂きます。

年忌法要のお勤めを希望される方は、添付させて頂きました年忌表をご覧いただき、ご連絡いただければ幸いです。

※現在、個別での年忌法要のご案内は差し控えさせていただいております。
 大変恐縮ではございますが、年忌法要をご希望の方は添付の年忌表を確認頂き、ご連絡頂きますようお願いいたします。

「どの年忌にあたるのか分からない」
「この場合はどうしたらよいか迷っている」

そのような場合も、遠慮なくお気軽にお尋ねいただけましたら幸いです。
ご家族のご事情に合わせて、ご無理のない形でお勤めいただくことが何より大切だと考えております。


本年も、皆さまとのご縁を大切にしながら、日々精進してまいります。


本年も変わらぬご縁を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

合掌

善光寺 副住職


【重要なご連絡】善光寺詳細地図の完成につきまして

善光寺門信徒の皆さまへ

平素より格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
善光寺副住職でございます。

本日は、駐車場に関する大切なご案内を申し上げます。

これまで、皆さまより「駐車場の場所が分かりにくい」とのお声をたびたび頂戴しておりました。


そのご不便を少しでも解消できますよう、このたび専門のデザイナー様に依頼し、善光寺の詳細地図を新たに作成いたしました。
地図につきましては、下記の通りになります。

https://zenkoji-nagoya.com/wp-content/themes/otera/assets/map.pdf


ご参詣の際の目安としてお役立ていただけましたら幸いに存じます。

※ホームページ最下部に「地図を印刷する」というボタンを設置しました。
ホームページからこのボタンを押して頂き、PDFでダウンロード頂くことを推奨いたします。


併せて、駐車場の配置見直しに伴い、名称を以下のように変更させていただきました。

  • 旧 第一駐車場 → 新:善光寺未整備駐車場
  • 旧 第二駐車場 → 新:第一駐車場

旧 第三駐車場 → 新:第二駐車場

※ご法要など、混雑が見込まれる際には 新 第一駐車場(旧 第二駐車場) を優先してご利用いただけますと幸いです。
新 第一駐車場(旧 第二駐車場) が最も整備されています。

皆さまにはご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

どうぞ新しい地図をご覧のうえ、
第一駐車場(旧 第二駐車場)を積極的にご利用くださいますようお願い申し上げます。


今後とも、より安心してお参りいただける環境づくりに努めてまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

善光寺

【御礼】令和7年度報恩講法要が無事勤まりました

善光寺門信徒の皆様へ

いつもお世話になっております。
善光寺副住職でございます。

今年度も無事に報恩講法要をお勤めすることができました。


こうして法要を執り行う事ができましたのも、ひとえに皆様のお力添えのおかげです。
心より御礼申し上げます。

また、今回の行事に際し、私どもの不手際によりご迷惑をおかけした皆様には、改めて深くお詫び申し上げます。

ご講師の山田敎尚師からは、たいへんありがたく、そして親しみやすいご法話を賜りました。



人間として命を終えたのち、阿弥陀如来さまのお救いにあずかり、
お浄土へ参らせていただく──


浄土真宗のご法義を、具体例をまじえながら丁寧にお示しいただきました。

蓮如上人は『御一代記聞書』第一九三条に、
「ただ仏法は聴聞にきはまることなり」
とお残しになられています。

まさに、こうして分かりやすく、心にすっと入るご法話をお聴聞させていただくことこそ、
これこそが浄土真宗の真髄であると、あらためて感じるご縁となりました。


ほんとうにありがたいひとときでした。

報恩講は毎年11月14日にお勤めしております。
来年は 2026年11月14日(土) となります。
ご都合が合う方は、ぜひお参り頂けますと幸いです。

一年で最も大切な行事である報恩講を、このように無事お勤めできましたこと、
あらためて深く御礼申し上げます。


今後ともどうぞ善光寺をよろしくお願い申し上げます。

善光寺 副住職


(追伸)来年度の春季永代教法要につきまして

来年 2026年4月14日(火) に春季永代経法要をお勤めいたします。

そして今回は大きな変更点がございます。


ここ数年の永代経は、住職と私でご法話を担当しておりましたが、
来年は大阪よりご講師をお招きする運びとなりました。

以下に詳細を記します。

2026年度 善光寺 春季永代経法要

  • 日時:2026年4月14日(火)10:00〜12:00
  • 会場:善光寺 本堂
  • 講師:葭田誓子師(大阪教区 島中南組 明教寺)

葭田先生は本願寺派布教使として全国でご活躍されており、私自身、先生のご法話をお聴聞して心から感動いたしました。
「ぜひ善光寺にお越し頂き先生のご法話を賜りたい」── そう思い、大阪まで伺い、お願いをしてご快諾いただいた次第です。
是非、善光寺門信徒の皆様にも先生のご法話をお聞き頂けましたら幸いです。

先生のお話しは、自然と引き込まれ、仏さまの教えが深く心に染み渡ります。



※参考として、別院さんでのご法話の様子も掲載させて頂きます。



私自身、先生のお話しをお聴聞できることを心より楽しみにしています。

ご都合のつく方は、ぜひお参りいただけましたら幸いです。


皆様のご参拝を心よりお待ちしております。

善光寺

2025年度 報恩講法要のご案内

いつも大変お世話になっております。

善光寺副住職でございます。

今回は、11月14日(金)に善光寺にて執り行う「報恩講」という行事のご案内をさせて頂きます。

■ 日時:2025年11月14日(金)10:00~12:00

■ 会場:善光寺本堂

■ 内容:

1. 報恩講法要

2. 特別法話 講師:山田敎尚  師 (三重県津市存仁寺)

※昨年は息子様にお越し頂きましたが今年度は例年通りお父様にお越し頂きます。

■ その他:

– 法要後、御斎(おとき)は持ち帰りとさせて頂きます。

– 駐車場は可能な限り第二駐車場、第三駐車場をご利用ください。

-どなたでもご自由にお参り頂けます。

 

「報恩講」という行事は、宗祖・親鸞聖人の遺徳を偲ぶ、一年最も大切な法要です。

法要は他のお寺様もお呼びしご一緒に正信偈のお勤めさせて頂きます。

是非、ご参拝頂きました皆様と共に、正信偈のお勤めをさせて頂けますと幸いです。

また、今回ご法話を賜るご講師につきまして補足させていただきます。

昨年は山田 智敬師にお越しいただきましたが、

本年は例年通り、お父様である山田 敎尚師にご出向いただき、ご法話を賜ります。

山田 敎尚師は、宗派の中でも全国的に非常に有名な布教使の方です。

仏さまの教えをとてもわかりやすく、 そして心に響くようにお話しくださいます。

こうしたご講師のご法話を賜る機会はそう多くはございませんので、
ぜひご都合のつく方はお参り頂けますと幸いです。

※参考までに、別院さんでのご法話の動画を添付させて頂きます。

ご質問やご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

皆様のご参拝を心よりお待ち申し上げております。

合掌

善光寺

副住職コラム⑤〜友引の日に葬儀を避けた方が良いのか〜

「友引の日に葬儀は避けた方が良いでしょうか?」

このご相談をいただくことは以前からありましたが、今年の4月以降、特に増えております。

この背景には、八事斎場の改装工事があります。
名古屋市には本来「八事斎場」と「第二火葬場」の二つの火葬場がありますが、現在は八事斎場が工事のため閉鎖中です。


そのため現在、第二火葬場に負担が集中し、火葬場全体が大変混み合っています。

これは完全に私の予想ですが、
冬場など亡くなられる方が増える時期には、一週間程度の待ちが発生するのではないかと思います。

こうした状況の中で、火葬場の都合上、「友引の日でも葬儀を行わざるを得ない」という現実があります。

こうした背景があり、「友引の日に葬儀をしてもよいのか」というご質問が、改めて多く寄せられているのだと思います。

では、本当に友引の日に葬儀をしてはいけないのでしょうか?


六曜と仏教は関係がない

まず大切なことは、六曜(大安・仏滅・友引など)は、仏教とはまったく関係がない暦注であるということです。
六曜の起源は中国にあり、日本には江戸時代以降に広まりました。



仏教の経典や教えの中には「六曜」に関する記述は一切なく、浄土真宗をはじめとする仏教各宗派の立場から見ても、六曜は信仰の根拠にはなりません。


「友引=友を引く」の誤解

「友引の日に葬儀をすると、友をあの世へ引き込んでしまう」という言い伝えがあります。
しかし、これはあくまで俗信であり、根拠のない迷信です。

友引本来の意味は「勝負が引き分ける」という暦の吉凶判断にすぎず、「友を引く」といった死に関する意味合いは後世のこじつけです。


私、副住職の考え

浄土真宗の僧侶としての立場から申しますと、葬儀は「亡き方をご縁として仏さまの教えをいただく大切な場」です。
六曜に左右される必要はなく、ご家族の都合やご縁を優先して執り行うことが大切です。

しかし、私の個人的な意見としては、どうしても六曜を気にしてしまうのは人間の性です。

例えば、結婚式を挙げるなら大安にやりたい人が多いです。
好き好んで仏滅の日に結婚式を進んで挙げる人は基本的にいません。

人間というのは、そうした迷信をどうしても気にしてしまう生き物だと思います

そして、浄土真宗の宗祖、親鸞聖人はそうした迷信に流されてしまう、私たち人間の弱さを以下の言葉を残して嘆いています。

「かなしきかなや道俗の良時吉日えらばしめ天神地祇をあがめつつト占祭祀つとめとす」
『正像末和讃』『真宗聖典』509頁

しかし、この言葉をよく読み解くと、「迷信に流されてはいけない、六曜を気にしてはいけない」とは一言も書かれていません。

そうではなく、そうした私たち人間の生まれ持った弱さを嘆いておられる言葉です。

実際に親鸞聖人は私たちの人間の弱さをよくわかっていたのではないでしょうか。

以上を踏まえて、私の結論はこうです。


「友引に葬儀をしてはいけないという仏教の教えはありません。しかし同時に、『六曜を気にしてはいけない』という教えもありません。親鸞聖人は、人が迷信を気にしてしまう弱さを受けとめてくださっています。ですから、どうしても気になる方は友引を避ければよいし、気になさらないのであれば友引に葬儀を行ってもまったく問題はありません。」


まとめ

友引の日に葬儀をしてはいけないという仏教上の理由はありません。
六曜は仏教とは関係ありません。

しかし同時に、人はどうしても迷信を気にしてしまう生き物です。
親鸞聖人もまた、その弱さをよく理解されていました。

ですから大切なのは、無理に「気にするな」と自分を押さえつけることではなく、
「どうしても気になる方は友引を避ける」
「気にされない方は友引に行っても差し支えない」

――その柔らかさで良いのだと思います。

葬儀は、六曜に左右されるものではなく、亡き方をご縁として仏さまの教えをいただく大切な場です。
迷信に振り回されすぎず、安心してご家族のご都合に合わせてご相談ください。


※もし「こんなテーマで取り上げてほしい」「この疑問について聞いてみたい」といったリクエストがありましたら、ぜひお気軽にお寄せください。
皆さまの声を参考にしながら、少しでも安心や学びにつながる記事をお届けしてまいります。


最後までお読み頂きありがとうございました。
また今後ともよろしくお願い致します。

善光寺 副住職

【御礼】2025年度盂蘭盆会(お盆の法要)が無事満堂にて勤まりました

お世話になっております。
善光寺副住職でございます。

暑い日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

先日、8月12日 8月13日に善光寺本堂にて盂蘭盆会の法要が門信徒の皆様のお力添えによって無事に勤まりました。

ご参拝頂きました門信徒の皆様におかれましては心より御礼申し上げます。


本年のお盆法要は、酷暑の中にもかかわらず、例年を上回るほどのご参列を賜りました。



今年も多くの皆さまと一緒に、ご先祖さまを偲び、お念仏をお称えできましたこと、心より感謝申し上げます。
暑い中にもかかわらずお参りくださった門信徒の皆様に、住職をはじめ寺内一同、感謝の思いでいっぱいです。

本年は本堂が満員となり、皆さまには大変暑い思いをさせてしまったことかと思います。
来年以降は、大型扇風機の導入や法要を二部制にするなどの工夫をしながら、少しでも皆様が快適にお参りいただけますよう準備してまいります。

法要のひとときは、ご先祖さまや大切な方を想いながら、皆さまと心を寄せ合う時間となりました。阿弥陀さまのお慈悲のもと、つながりを感じられる場となったことが何よりの喜びです。

これからも、善光寺が皆さまにとって安心してお参りいただけるお寺でありたいと願っております。

皆様におかれましてはどうぞこれからもお気軽にお立ち寄りいただき、お念仏のご縁を共にあたためていきましょう。

まだまだ暑さが続きます。どうぞお体を大切にお過ごしください。

合掌

善光寺副住職

【ご報告】善光寺合葬墓建立のお知らせ

〜「倶会一処」の教えとともに〜

このたび、善光寺では新たに「合葬墓(ごうそうぼ)」を建立いたしました。


現代社会においては、少子化やライフスタイルの多様化により、
「お墓を継ぐ人がいない」
「子どもに負担をかけたくない」
「一人で亡くなったとき、納骨先が心配だ」
このような悩みを抱える方が増えています。

私たちは、そうした門信徒の皆様のお声にお応えすべく、「倶会一処(くえいっしょ)」の教えに基づいた合同埋葬の形を整えることといたしました。


■「倶会一処」とは?

浄土真宗では『仏説阿弥陀経』という経典を大切な経典の一つと考えております。
その経典に「倶会一処」という教えがあります。



「倶会一処」とは――
私たち人間が命を終えた時、阿弥陀如来様のはたらきによって、浄土に生まれさせて頂き、お浄土で必ず亡き人とお互い仏となって再び会うことができる、という教えです。

それは、人間としての死が「別れ」で終わるのではなく、仏として出遇い直す「つながり」の場であるという、深いまなざしでもあります。

その教えに基づき、ご遺骨を一つの場にお納めし、ともに仏縁を結ぶ合葬墓を建立いたしました。


■このような方に

合葬墓は以下のような方を対象としています。

  • 単身の方や跡継ぎのいない方
  • 個人墓地・納骨堂をお持ちでない方(あるいは今後持つ予定のない方)
  • 分骨を希望される方
  • ご家族やご親族との事情で個別のお墓に入ることが難しい方

いずれの場合も、善光寺の門信徒としてご縁を結んでいただける方に限らせていただきます。


■費用について

  • 納骨費用:おひとり(一体)につき10万円
  • その他の費用は一切不要です。

ご遺骨の納骨にあたっては、永代経をあわせて承っております。


■最後に

お墓のあり方は、時代とともに変化していきます。
しかし、「大切な人を偲ぶ場所」「仏さまとのご縁を結ぶ場」という本質は、変わりません。

合葬墓は、おひとりおひとりのいのちが大切にされ、仏さまの慈悲のなかで穏やかに迎えられるための新しいかたちです。
不安なこと、わからないことがあれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。

皆さまとのご縁を、心よりお待ちしております。

合掌
善光寺

2025年度 盂蘭盆会(お盆の法要)のご案内

お世話になっております。
善光寺副住職でございます。


本日は表題のお盆の法要につきましてご連絡させて頂きます。

今年も例年通り、8月12日、8月13日の15時より善光寺本堂にてお盆の法要を執り行います。

以下の行事の詳細の画像をご覧ください。

法要に参拝して頂ける皆様に2点お願い申し上げます。

①ふりがなをつけて頂くこと
懇志を納めて頂いた場合、故人様の法名、施主様のお名前を法要中にお読みさせて頂きます。
そのため故人様の法名、施主様のお名前に必ずふりがなをつけて頂きますようお願い申し上げます。

②駐車場につきまして
お盆期間中は大変混雑する事が予想されます。
そのためお盆期間中にお車で参拝して頂ける方におかれましては可能な限り第二駐車場をご利用頂きますようお願い申し上げます。
第二駐車場の場所はホームページからご確認頂けます。お時間ある時にご確認いただけましたら幸いです。駐車場の写真も載せておきますのでご確認お願い申しあげます。



これから私達もお盆の法要に向けて全力で準備をして参ります。

今年のお盆も皆様にお会いできる事を楽しみにしております。

皆様の来寺を心よりお待ちしております。

善光寺 副住職