春の永代経法要が無事に勤まりました

お世話になっております。

善光寺副住職でございます。

先日、4月14日に永代経法要がお陰さまで無事勤まりました。

善光寺門信徒の皆さま、ご参詣いただきました皆さま、この度は誠にありがとうございました。


今年も皆様のおかげでこの大切な法要を無事務めることができました。

皆様に心よりお礼申し上げます。

今年の永代経法要も昨年に引き続き、住職と私副住職の二人でご法話をさせて頂きました。


私は親鸞聖人の主著『顕浄土真実教行証文類』の最後に引用された、道綽(どうしゃく)(562~645)が著した『安楽集』の言葉


「前に生まれん者は後を導き、後に生まれん者は前を訪え。」

このお言葉をテーマにお話しさせて頂きました。


私達が現在、浄土真宗のみ教えを頂いているのは自分の父母、祖父祖父母の姿を受け継いできたからだと思います。


前に生まれた方々に導かれて今私達は浄土真宗という800年以上続いているこの教えに出会えることができました。


そして、後に生まれた者としていつまでも父母、祖父母から受け継いできたものを心に残し大切にしていくべきだと思います。

そして、この浄土真宗の御教えを私達の代で終わらせるのではなく、次世代へと繋いで行かなくてはならない、姿や形や行動で後の世代を導いて行かなくてはならないというお話をしました。

私自身、善光寺副住職としてこれからも日々の法務を通して、門信徒の皆様と共にこの尊いみ教えを味わい、次の世代へと確かに伝えていけるよう精進してまいります。



お勤めやご縁の中で、先人方のご恩を忘れることなく、次の世代にしっかりとみ教えを手渡していく責任を改めて感じております。

現代は、価値観の多様化や暮らしの変化が著しい時代ではありますが、そうした時代だからこそ、揺るがぬ拠り所としての浄土真宗のみ教えが一層大切になってくると感じております。

どうか今後とも、皆様と共にこのご縁を大切にし、阿弥陀如来の本願に照らされた日々を歩んでまいりたいと思っております。

最後になりますが、永代経法要のご参詣、ご協力をいただきました全ての皆様に、重ねて感謝申し上げます。

合掌

善光寺副住職